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ZEN大学に入学し、社会人をしながら大学生になった理由と3ヶ月経っての感想

ZEN大学に入学し、社会人をしながら大学生になった理由と3ヶ月経っての感想

こんにちは!クラッソーネでエンジニアをしている町田です。

私事ですが、実は今年(2025年)の4月から、ZEN大学という通信制の大学に入学し、社会人大学生になりました。
今回は、「なぜ社会人になってから通信制大学に通い始めたのか」、そして「実際に数ヶ月通ってみてどうだったのか」という、個人的な学び直しの話を書いてみたいと思います。

なぜ通信制大学に通おうと思ったのか?

これまで、エンジニアとして数年働いてきた中で、「理論的な知識が足りないな」と感じる場面が少しずつ増えてきました。
特に、理系の大学に通っていたり、基礎からしっかり学んできた人と話すと、自分の理解が表面的だったり、うまく言語化できないことに気づかされる瞬間がありました。

また、業務経験を通じて一定のスキルは身についたと感じるものの、理論的な背景や体系的な知識に触れる機会は限られていました。
議論やレビューの場で、自分の考えを明確に言語化できずに詰まることがあり、それが理解の浅さに起因していると実感するようになりました。

今後のキャリアを見据えたとき、理系の基礎知識を体系的に学び直すことで、より自信を持ってプロダクトや技術と向き合えるようになると考え、通信制大学への入学を決めました。

ZEN大学に決めた理由

いくつか通信制大学を比較検討した中で、最終的に選んだのがZEN大学でした。

  • 学費が高すぎず、自分でも手が届く範囲だったこと
  • フルオンライン対応で、働きながらでも無理なく続けられそうだったこと
  • 理系科目にも力を入れていそうだったこと

また、私は第1期生として入学したのですが、まだ新しい大学ということで、これからどう発展していくのかを初期フェーズから体験できるという点にも魅力を感じ、入学を決意しました。

幅広い分野の中から、自分の興味に応じて科目を選べる自由度も魅力でした。
実際に履修してみても、分野横断的に構成されている印象があり、ひとつの領域に偏らずに学べる設計になっていると感じました。
実際にZEN大学のシラバスを見ると、250以上の科目が用意されており、単に選択肢が多いだけでなく、それらをどう組み合わせて履修するかを自分で設計できる点が特徴的です。
興味や課題に応じて、自分なりの学びの軸をつくれる構成になっているため、社会人が限られた時間の中でも効率よく、必要な知識を整理・習得していける仕組みだと感じました。

授業は基本的にオンデマンド形式で、自分の生活リズムに合わせて受けられるので、働きながら学ぶ社会人にとってはかなり現実的なスタイルだと思います。
また、カリキュラムも完全に固定されているわけではなく、自分の関心や将来の方向性に応じてある程度自由に組み立てられるのも特徴的で魅力に感じました。

入学から3ヶ月経って

入学してから3ヶ月が経ち、少しずつ大学での学び方やペースにも慣れてきました。
ここでは、実際に通ってみて感じたことや気づいたことをいくつか紹介してみたいと思います。

自分のペースで学べる

ZEN大学はすべての授業がオンラインなので、時間や場所にしばられず、自分のペースで学べるのがとても助かっています。
経済・経営・情報・データサイエンス・国際教養など、いろんな分野を横断的に学べるつくりになっていて、「この科目だけ取ってみようかな」とか「ちょっと今は手を広げすぎないでおこう」といった柔軟な動き方ができるのも魅力です。

仕事をしながら学ぶ身としては、この自由度はかなり大きいです。

オンラインでも意外と「大学らしさ」はある

ZEN大学はオンライン完結型の大学ですが、「大学っぽさがない」というわけではありません。
Slack上ではサークル活動が活発に行われており、学生同士が趣味や興味をベースにつながる場もあります。
また、文化祭にあたる「磁石祭」はオフラインで開催されており、実際に学生が対面で交流できる貴重な機会にもなっています。

とはいえ、「毎日キャンパスに通って友人と過ごす」ような従来型の大学生活を求めている人にとっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。

自己管理の難しさ

一方で、時間割が固定されていない分、学習ペースの管理は完全に自分次第です。
仕事と並行して学んでいると、「気づいたら期限ギリギリ」「ここ数日まったく進めていない」といったこともたくさんありました。

とくに気をつけたいのが、履修登録の時点でどれだけ見通しを立てておくかということです。
ZEN大学の授業はオンデマンド形式で、1回あたり「10分×6本の映像授業」を順に視聴して進めていきます。
そして、それぞれの動画のあとには四択式または完全一致形式の小テストが用意されており、動画とテストを交互にこなしながら理解を深めていきます。
6本すべての動画と小テストを終えたら、最後に記述式の確認レポートを提出して1回分の授業が完了します。

この流れを15回分こなして1科目の単位取得を目指す形なので、気軽に複数科目を履修すると、レポート提出が後半に集中してかなりしんどくなってきます。

私自身、仕事や家事に追われながら提出に間に合わせようとして、内容をじっくり理解する余裕がなくなってしまったことがありました。
「学ぶために動画を見てレポートを書く」というより、「とりあえずレポートを仕上げるために動画を消化する」ような形になってしまい、結果的にあまり身についた感じがしないまま、単位取得の最終テストを迎える…ということもありました。

自由度の高さはありがたい反面、それをどうコントロールするかで学びの質が大きく変わると感じています。
ZEN大学は、まさに自主性が試される大学だなと、実感しています。

現時点では課題もある

ZEN大学はまだ開学して間もないということもあり、学習環境まわりには少し不安定さを感じる場面もあります

たとえば、学習教材に誤りがあり、あとから修正が入ることが何度かありました。
また、使用している学習システムに関しても、いくつか不具合や細かな不備を感じる場面はありました。

ただ、こうした不具合には比較的早く対応されることが多く、数日以内に修正されていたケースもありました。
ポジティブに捉えると、私自身エンジニアということもあって、新しいシステムや仕組みが安定するまでには時間がかかるものだというのは理解していますし、むしろ、柔軟に対応し改善を重ねている姿勢には安心感もあります。

まだ新しい大学だからこそ、こうした試行錯誤も含めてこれからの成長に期待できる部分だと思っています。

まとめ

仕事と学業の両立は決して簡単ではありませんが、少しずつ手応えも感じ始めています。
ZEN大学はまだ発展途上な部分もありますが、自由度の高いスタイルや横断的なカリキュラムは、社会人にとって現実的な学びの選択肢です。

「基礎から整理し直したい」「学び直したい」と思ったときに、こうした場があるのは心強いと感じています。

たとえば、仕事でふと疑問に思ったことを学びの中で体系的に理解できたり、実務経験があるからこそ「この知識は実際に役立つ」と確信を持って学べたりする。そういった瞬間に、社会人だからこそ見える学びの価値を実感することが増えてきました。

同じように迷っている方の参考になればうれしいです。