エンジニアが1年間の育児休業で感じたこと
子供の成長に喜びつつも、自分は成長しているのか?と焦りも覚えながら育児をしている永元です。
2022年のほとんどを育児休業するという珍しい経験をしたため、記事に残しておきます。
まえがき
- これは1年間育児休業をしたエンジニアの所感記事です
- 育児休業中ごりごりにスキルアップ!自作アプリをリリース!のような鉄人の話はありません
- 子供2人の核家族で近隣に親戚なし
育児休業開始前
出来事・やったこと
安定期を過ぎ、出産予定3ヶ月前には会社に連絡・申請を始める。
プライベートなことであり、場合によってはセンシティブなことでもあると思い、自分が考える必要な範囲の同僚に伝える。
ほぼすべての人に伝えたのはおよそ1ヶ月前。
所感
事前に連絡したものの、思っていたより伝えるべき関係者が多く、報連相の下手さが出てしまった。
育児休業を取得することは本人としてはセンシティブな内容でないので、早い段階でどんどん伝えて、やるべきことをあぶり出した方がもっとよかった。
安定期を過ぎたら、変に気を遣わず、仕事で会う人全員に伝えておくくらいで良さそう。
育児休業中
予想
正直少し舐めていた。
子供1人の大変さが1なら子供2人なら1.5とか1.7くらいだろうと思っていた。
出来事・やったこと
感染症の流行で上の子が保育園に満足に通えない時期が2ヶ月程度発生した。
上の子と妻は感染。下の子と私が家庭内隔離で感染をなんとか回避できた。
感染症が流行している状況では、復職してもろくに働けないだろうことから、育児休業を大きく延長する決断をし、手続きをした。
※育児休業の延長終了日の繰下げ(延長)は通常1回に限られており、様子を見ながら少しずつ延長することはできないため。
分かってはいたものの、子供が0ヶ月〜12ヶ月の間で育児の負担は大きな波があった。
- 授乳頻度が高い時期
- 夜泣き・寝かしつけの負担が大きい時期
- 母乳による免疫が切れてよく病気になる時期
- はいはいや歩けるようになったばかりで全く目が離せない時期
これらの時期は負担が大きく、それらの間に比較的楽な時期があった。
楽な時期には自粛中でもできる趣味を楽しんだり、少しはソフトウェアエンジニアリングの勉強をした。
HugoやNext.jsで静的サイトを作ってみたり、結局Railsに戻ってきたり、技術のつまみ食いだけはやった。
※ほとんど途中で投げ出したためろくな成果物はない
所感
2人を育児することは、1人の育児するより2倍以上にしんどいときがあった。予想よりしんどかった。
上の子が拗ねたり、2人で喧嘩したりするのは想像通りだけどやはり対処は難しい。
保育園に通う上の子がそれなりに病気をもらってくるため、下の子がよく体調を崩すのが特にきつかった。
※下の子も保育園に入ればどうせ病気はもらうし、復職してから体調を崩すよりは良い。
感染症の流行がピークの時期は、育児に専念しているにも関わらず相当に辛かった。
休業の延長については会社に感謝しかない。手続きは大変だし、人手の確保・調整も発生したはず。
育児が少し楽になった時期に余暇時間を作れたのはよい息抜きになった。
夫婦が交代で息抜きするスタイルが上手くいった。子供は可愛いが、息抜きは必要。
ただしスプラトゥーン最新作はやりすぎた。復職前の不安は勉強を怠った自分のせい。
復職後
予想
ソフトウェアエンジニアとしてついていけない状態になっているのではないか?
という漠然とした不安はあった。
子供がかわいいからもっと休んでいたい()という気持ちもあった。
所感
最低限触っていればブランクは軽減できる…
と思いきやソフトスキル面のブランクを節々で感じた。
報連相などの一般的な社会人力(もともと不得手)、チームでものごとを進める力が低下していた。
休業中に複数人で物事を進める経験を積むのが難しいためかと思う。
子育てと仕事の両方をやることは、油断すると両方を怠慢にする言い訳ができてしまうため、これまで以上に己を律しなければならないと感じた。
ちなみに、6ヶ月より長い育児休業を取得すると家庭内キャッシュフローが大幅に悪化します。
復職後、給料が入るまでの間が1番きついため、カードの支払いに失敗しないように気をつけた方がいいです。
私は失敗しました。
まとめ
育児休業は休暇ではないし、楽ではない。
でも子供は可愛いし、乳幼児はみるみる成長していくからたくさん見ていられる育児休業は良いぞ!
長期休業では技術的な勉強は大事だが、チームで仕事を進める力が落ちることを意識するのも大事。
子供がいると感染症がより手強くなる。
多数の手続きをスムーズに進めてくれたバックオフィスへの感謝の気持ちが大きくなった。
快く休業させてくれるのは本当にありがたい。
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